今年も大惨敗でした-。中日のタイロン・ウッズ内野手(38)が19日、ソフトボール全日本のエースで、日立&ルネサス高崎の上野由岐子投手(25)と7打席のガチンコ勝負。だが、世界最速119キロを誇る快速右腕の前に4三振と形なし。リベンジは今年も失敗に終わった。
プロ野球に換算すれば、体感速度が160キロを超える火の球ストレート。浮き上がる魔球・ライズボール。さらにスライダー、ドロップ、チェンジアップ…。七色の変化球を操る女王の前に、落合竜の主砲がひれ伏した。
全34球の異種格闘技マッチ。対決前に宇津木麗華監督から授かった打撃の奥義を披露する場面すらなかった。外野への飛球はゼロ。空振りは計8度を数え、打席内で何度も首をかしげた。まさに完敗だ。
「彼女は信じられない球を投げるよ。とにかく速すぎる。今までに見たことのない球だった。打とうと思っても見えないんだから。野球の球の方が遅く感じるぐらいだ。だって全然、前に飛ばないんだもん」。対決前に本塁打宣言をブチかました元気はどこへやら。両手を広げて、お手上げポーズだ。
北谷公園のメーン球場と室内練習場の間のソフトボール場で、日立&ルネサス高崎がキャンプを張っており、今年で3回目を迎えた女王対長距離砲の真っ向勝負。「ウッズ選手は野球とはマウンドからの距離が違うので、戸惑ったんだと思う。対決することで自分の調子を確かめられるし、いい刺激をもらいました」。面目を保った上野は、敗者をいたわる余裕すら漂わせた。
一方、3年連続ノーアーチに潔く敗北を認めたウッズは、愛用のバット3本をプレゼントし、最後は握手で健闘を称え合った。「次こそ打ってやるぜ」。負け犬では終われない。早くも来年のリベンジに燃えるのだった。
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